モノトーンミュージアムRPG質疑応答 2023年1月23日版  この質疑応答は、プレイを円滑に進めるために、コピーしたり、それを無償で配布したりすることを許可します。ただし、ファイル名や内容を変更することを一切禁じます。「無償の配布」には、ホームページなどに掲載することも含まれます。  なお、質疑応答による回答は正誤表のような正式の修正ではなく、また版によって変化することがあります。質疑応答の回答を導入するかどうかは、ゴールデンルールにしたがってGMに決定権があります。各プレイヤーはGMの判断にしたがってください。 (C)2011 Tasuku Sugano/FarEast Amusement Research Co.,Ltd ■はじめに  このファイルはルールの解釈や適用について、質問とその回答という形式で解説しています。ですが、このファイルだけでは、あなたがセッション中、あるいはその前後にルールについて裁定を行なわなければならない状況のすべてを網羅することはできません。  セッション中に発生するあらゆるトラブルやシーンの状況はその時々によって異なります。そして、判断や処理にかけられる時間は少ないことでしょう。GMであるあなたは最短の時間で、最適な回答を用意しなければなりません。したがって、このファイルで述べられた回答を絶対のものと捉えるのではなく、あくまでもあなたの下す裁定のためのひとつの例として参考にしてください。  あなたがプレイヤーであるならば、このファイルを盾にとって自分に有利な裁定を押し通すようなプレイはつつしんでください。――あくまで、最終的な裁定権はGMにあるのです。  このファイルの目的は、ルール解釈やデータ適用の際に必要な共通認識を、できるだけ多くの『モノトーンミュージアムRPG』を楽しく遊んでくれている皆さんの間に構築することです。 ■判定 Q:財産ポイントを使用できる判定で、財産ポイントを使用することができるのは、判定の前ですか、後ですか? A:どちらでもかまいません。ダイスロールの結果が確定するまでの間なら、いつでも使用できます。つまり、ダイスを振ってから財産ポイントを使用してかまわないものとします。 ■能力値 Q:それぞれの能力値にはどのような意味がありますか? A:だいたい、次のような表現を想定しています。 ●肉体(にくたい)  身体的な強靭さや筋力の強さを表わす。毒や衝撃への耐性や、重いものを持ち上げるなど。 ●知覚(ちかく)  肉体的な五感の鋭さ、反射速度などを表わす。  隠れているものを見つける、観察力、手先の器用さなども含まれる。 ●意志(いし)  自身が意識している心の強さ、根性、精神力の高さを表わす。 ●感応(かんのう)  自身が自覚していない深層意識。第六感や本能的な感覚を表わす。 ●社会(しゃかい)  社会的な地位、コネの多さや交渉能力の高さを表わす。一般的に情報判定に最も多く使用する能力値。 ●縫製(ほうせい)  紡ぎ手の持つ、世界から外れているがゆえに世界に介入できる力を表わす。ほつれや歪みに気がつく、世界の理に関わる判定などに使用する能力値。 ■成長 Q:新しくクラスを取得した場合には、クラスレベルの上昇で得られる2レベル分の特技は得られますか? A:はい、得られます。もちろん、必須取得特技を取得せねばなりません。 Q:キャラクターの成長時に基本剥離値が上昇する特技を取得することで、基本剥離値を7以上にすることは可能ですか? A:はい。キャラクターの成長や永劫消失などによってあとから基本剥離値を上昇させることは可能です。ただし、PCの基本剥離値の上限は9とします。 Q:すでに基本剥離値が9である状態で、《生への渇望》などの基本剥離値が上昇する特技を取得することは可能ですか? A:いいえ、できません。基本剥離値が10以上になるような特技の取得は行なえないものとします。 ■逸脱能力 Q:同じ逸脱能力を複数回使用することができますか? A:はい。その逸脱能力の本文に何らかの使用回数制限が存在しない限りは使用できます。ただし、同一タイミングに同じ逸脱能力を使用することはできません。 Q:同じ逸脱能力を複数個取得できますか? また、その場合、「1ラウンドに1回」などの使用制限はそれぞれの逸脱能力に適用されますか? A:はい、取得できます。たとえば、《瞬速行動》をふたつ取得していれば、1ラウンドに都合2回まで《瞬速行動》を行なえるわけです。 Q:死亡、あるいは戦闘不能状態で逸脱能力を使用できますか? A:いいえ、使用できません。 Q:同名の逸脱能力の効果は重複しますか? たとえば、《幸福の壁》の効果を受けているキャラクターに、さらに重ねて《幸福の壁》の効果を与えることはできますか? A:いいえ、逸脱能力の効果は重複しません。 Q:《瞬速行動》は行動済みでも使用できますか? A:はい、使用できます。 Q:《瞬速行動》を未行動のキャラクターが使用した場合、行動済みになりますか? A:いいえ、なりません。 Q:《瞬速行動》で得られたメインプロセスを放棄してカバーアップを行なうことはできますか? A:いいえ、できません。 Q:《死神の招き》や《憤怒の一撃》の効果を受けた攻撃で、《幸福の壁》の効果を受けたキャラクターを攻撃した場合、対象は《幸福の壁》の防御修正に加え、もともとの防御修正を適用できますか? A:いいえ、適用できるのは《幸福の壁》による防御修正だけです。 Q:《憎悪の魔弾》によるダメージに、《幸福の壁》の防御修正は有効ですか? A:はい、有効です。 Q:「このダメージは逸脱能力以外では軽減できない」という効果の逸脱能力の効果を受けたダメージに対して、《物理無効》《術法耐性》は有効ですか? A:いいえ、有効ではありません。「実ダメージを0にする」という意味の効果は、ダメージの軽減に含まれるものとします。 Q:《憎悪の魔弾》によって発生したダメージに対して、さらに(本来の)攻撃側が《憎悪の魔弾》を発生させることができますか? A:いいえ。《憎悪の魔弾》によるダメージに対して《憎悪の魔弾》は使用できないものとします。 Q:《虚構現出》を逸脱能力としてふたつ持っているPCは、同一タイミングにおいて、それぞれの《虚構現出》を使用できますか? A:はい、できます。それぞれの逸脱能力ごとに、同名であっても「同一タイミングにそれぞれ一回」と数えます。  つまり、上記の例の場合、《虚構現出》(A)、《虚構現出》(B)を持っているキャラクターが、《虚構現出》(A)を用いたとしても、さらに同一タイミングに《虚構現出》(B)を用いることができます。これは、それぞれ別の逸脱能力と見なされるからです。  これは、みっつ以上であった場合においても同様です。  ((A)(B)という表記は本FAQにおける便宜上のものであり、ルール状の制約を持つ単語ではありません) Q:隠密状態のキャラクターが使用した逸脱能力は、《虚構現出》の対象になりますか? A:はい。隠密状態のキャラクターが使用した逸脱能力そのものは、逸脱能力の対象となります。 Q:《偽りの不死》によって、破壊された装備品を回復することが出来ますか? A:いいえ、できません。 Q:《引き剥がす指先》の効果でキャラクターの逸脱能力を差し替えた時に「タイミング:常時」の逸脱能力を消去した場合、基本剥離値は変化しますか? A:基本剥離値のみ減少し、現在の剥離値は変動しないものとします。 Q:《引き剥がす指先》で取得した追加逸脱能力は演目終了後も残りますか? A:いいえ。演目中に取得した逸脱能力はアフタープレイで消去されます。 Q:《引き剥がす指先》によって「基本剥離値が10以上ないと取得できない」とある逸脱能力をPCに取得させることは可能ですか? A:いいえ。取得条件を満たしていない逸脱能力を指定することはできないものとします。 Q:《堕落の声》と、《希望の声》や《歪んだ幸運》などの判定を3D6に変更する逸脱能力の効果が重なった場合の処理を教えてください。 A:2D6での判定となります。 Q:剥離値が6未満の時に《引き剥がす指先》で3枚目の逸脱能力を得た場合、剥離値が6に達して兆候表を振った際に新たな逸脱能力を得ることはできますか?  いいえ、できません。兆候表を振ったことによる追加逸脱能力の取得条件は、『MM』P150“◆新たなる逸脱能力”に準じるものとなります。 Q:《堅固なる妄念》と同時に使用した逸脱能力は、その演目中何回使用しても打消し不可になる、ということでしょうか? A:いいえ、違います。同時に使用したその一度のみ、打消しが不可になるという意味です。 Q:タイミングが同一の逸脱能力と特技を同時に使用した場合の処理を教えてください。 A:まず逸脱能力の処理を行ない、それが終了した後に特技の効果が発揮されます。 Q:《死神の招き》の「逸脱能力以外では対象が変更されない」効果は、カバーアップにも適用されますか? A:はい、されます。カバーアップを宣言していた場合、そのカバーアップは解除され本来の対象に対してダメージが算出されます。 Q:《限界突破》の効果は、使用したその瞬間だけ使用回数を1回増加させるのでしょうか。それとも、その演目中、対象となった特技や逸脱能力の使用回数を常に1回増やす(例えば、ラウンド1回の特技をその演目中ラウンド2回に変更する)ものでしょうか。 A:前者となります。 >>Update Q:NPCは、逸脱能力の使用による剥離値の上昇を行なう必要がありますか? A:『MM』P226“▼剥離値”の記述に準じます。基本的には、演目のギミックなどに利用しない限り処理を行なわないとすることを推奨します(公式の演目に掲載されているNPCは処理を行なわないものとして記載されています)。 >> ■特技 ●全般 Q:特技の効果で剥離値を参照する場合は、現在の剥離値を参照しますか? A:はい、そのとおりです。ただし、基本剥離値、と特に記してある場合は、基本剥離値を参照します。 Q:《慈母の祈り》や《聖光の鎧》など、タイミングをメジャーアクション以外のタイミングに変更できる特技を、メジャーアクション以外のタイミングで使用した場合、使用したキャラクターは行動済みになりますか? A:いいえ、特に記述がない限り、メジャーアクション以外のタイミングで特技を使用しても、それで行動済みとなることはありません。 Q:《突撃》《異邦の剣舞》などのメジャーアクションで戦闘移動後に攻撃を行なう特技を、戦闘移動が行なえない状況で使用することはできますか? A:はい、可能です。戦闘移動が不可能な状況の場合、戦闘移動は発生せず攻撃のみが行われるものとなります。 Q:《芸能発露》などの判定値を変更する特技と《我こそは美なり》のように判定値にボーナスがつく特技の効果が重なった際の処理を教えてください。 A:判定値が変更された上ですべてのボーナスが適用されるものとします。芸術家のクラスが1レベルの状態で《我こそは美なり》1と《芸能発露》1を使用した場合、【感応】+6の値で判定を行なうこととなります。 Q:《翡翠の目》などの追加でひとつ特技を取得する効果によって得る特技は、同じクラスの特技である必要はありますか? A:いいえ。特記がない限り、取得条件を満たしている特技であれば同じクラスの特技でなくてもかまいません。なお、取得条件を満たしているとは、通常のキャラクター作成においてそのキャラクターが取得できる特技を指します。たとえば、旅人と渡りのクラスを持つキャラクターの場合、旅人の特技と渡りの特技、一般特技の中から選択が可能という意味です。 Q:《ツキモノ》などの選択した配役が効果に関わる特技において、選択した配役が喪失または消失した場合の処理を教えてください。 A:選択した配役が喪失または消失した場合、これらの特技の効果は発揮されません。 Q:《あなたを忘れない》など、配役が喪失しない効果の対象となっている配役は消失の対象となりますか。 A:はい、なります。 Q:《偽られし素性》や《この身は大海の滴》などの喪失した配役が効果に関わる特技において、選択した配役が回復または消失した場合の処理を教えてください。 A:指定した配役が回復または消失した場合、これらの特技の効果は発揮されません。効果が発揮されるのは喪失時のみとなります。 Q:《クイモノ》《金の亡者》など、特技の効果で演目終了時に決定される死亡に対し、死亡を回復する特技や逸脱能力は使用できますか? A:いいえ、できません。いかなる特技や逸脱能力を用いても、演目の終了時に死亡が確定するものとします。 Q:メジャーアクションやマイナーアクションなど、ラウンド進行処理で規定されているタイミングの特技を戦闘以外で使用することはできますか? 例えば、《無垢なる予感》や《清浄なる祈り》を情報収集を行なっている最中やエンディングフェイズなどで使用することはできますか? A:はい、できます。詳細な処理はGMが決定してください。 Q:《幻かぶせ》などの対象を隠密状態にする特技によって、敵とエンゲージしている対象を隠密状態にすることはできますか? A:いいえ、できません。隠密状態の宣言の条件が優先されます。ただし「敵とエンゲージしていても使用できる」などの特記がある場合はこの限りではありません。 Q:同名の特技を複数取得できますか? A:いいえ、できません。ただし、「〜ごとに別の特技として扱う」「〜ごとに取得すること」などとある特技は、その内容が異なるものごとに取得できます。 Q:効果に記載されている能力値や戦闘値、レベルなどは誰のものを使用しますか? A:「対象の」などの特記がない限り、特技の使用者のものを使用します。ただし、対決の判定などで複数の判定値が併記されている場合は、「あなたの」と付記されていない方の判定値が対象が使用する判定値となります。 Q:特技の効果の一部を受けないことを選択することはできますか? たとえば《海に生きるもの》を取得した際に、「水のないシーンに登場した時〜」の部分の効果だけを受けない、というようなものです。 A:いいえ、できません。特技の効果は、その効果が適用されない条件下にない限り自動的に発揮され、使用者の意志で解除することはできません。 Q:同名の特技を同じ対象に複数回使用することで、その効果は加算されますか? たとえば、《苦行乗り越えし心》を2回使用して代償を−2にしたり、《適切なる助言》を2回使用して達成値を+4にできますか? A:いいえ、できません。同名の特技の効果は重複しません。 Q:《賢者の助言》や《才能開花》など、選択したものに効果を与える同名の特技を、選択する内容を変えて同じ対象に複数回効果を与えることはできますか? A:いいえ、できません。「同名の特技の効果は重複しない」法則により、後から発生した効果のみが適用されます。 Q:「●個選択する」とある効果で同じ対象や装備、判定値や能力基本値などを複数回選択し、効果を加算することはできますか? A:いいえ、できません。 Q:「タイミング:オートアクション」の特技を同一タイミングに重ねて使用することは可能ですか? 例えば、命中判定の直前に《踏み込み》と《旅人の忠告》を同時に使用したり、《茨の檻》と《浮かぶ岩》を同時に使用することはできますか? A:いいえ、できません。詳細な使用タイミングが同じ「タイミング:オートアクション」の特技は、「ひとつのタイミングで使用できる特技はひとつだけ」の制限が適用されます。 Q:対象のバッドステータスを引き受ける特技は、使用者自身がすでにそのバッドステータスを受けていても使用できますか? A:はい、できます。 Q:対象のバッドステータスを引き受ける特技は、使用者がそのバッドステータスを受けない状態でも使用できますか? A:はい、できます。 Q:特定のバッドステータスを受けない特技やアイテムの効果を受けている時に、そのバッドステータスを代償とした特技は使用できますか? A:はい、使用できます。代償を支払った上でバッドステータスの効果は発揮されなかったものとして扱われます。ただし、すでにそのバッドステータスを受けている場合は、代償を支払うことができないとみなされ、その特技は使用できません。  Q:「演目中、選択したバッドステータスを受けない」といった効果を受けた際に、すでにそのバッドステータスを受けていた場合の処理を教えてください。 A:即座にそのバッドステータスは回復します。 Q:「あなたに対する攻撃」とは、複数体を対象にする攻撃の中にあなた自身が含まれている場合も含まれますか? A:はい、含まれます。ただし「あなたのみ」などとある場合は、あなたひとりを対象にした攻撃のみとなります。 Q:「あなたと同じエンゲージにいる者」とは、あなた自身も含まれますか? A:はい、含まれます。 Q:《言の葉の刃》など、敗北した者に効果を与える特技において、「敗北した者」に特技の使用者自身は含まれますか? A:はい、含まれます。 Q:《念術》や《トランプ乱舞》など「〈●〉属性のダメージを●点与える」とある物理攻撃や術攻撃は、ダメージ算出の際に、基本の1D6や戦闘値表の「攻撃右・左」を加算しますか? A:いいえ、加算しません。「〈●〉属性のダメージを●点与える」とある特技を使用した攻撃によるダメージロールは、それが物理攻撃か術攻撃かに関わらず、特技に記載された値のみでダメージの算出を行ないます。 Q:《主従の契り》など、特定のパートナーが効果の発揮条件となっている特技において、条件を満たすパートナーが複数存在している場合、そのうちひとりでも効果の発揮条件を満たしていれば、その特技の効果を得られますか? A:はい、得られます。 Q:防御修正を上昇させる効果における、「防御修正すべて」と「その防具が持つ防御修正すべて」の違いを教えてください。 A:「防御修正すべて」は〈斬〉〈刺〉〈殴〉〈術〉〈縫〉属性のすべてを指します。「その防具が持つ防御修正すべて」は、それら防御修正のうち、効果の対象となる防具が有している防御修正が1以上の属性を指します。たとえばお仕着せの場合は〈斬〉〈殴〉属性がその効果の対象となります。 Q:自分を含まない攻撃に対しても、「タイミング:リアクション」の特技を使用できますか? A:いいえ、できません。リアクションを行なえるのは、判定の対象となったキャラクターのみとなります。 Q:《惹きつける瞳》や《きらめきの壁》など、攻撃の対象を変更する特技によって対象を自分に変更した際に、もともと自分も対象に含まれていた場合は2回リアクションを行なう必要がありますか? A:いいえ、行なうリアクションは1回となります。 Q:ひとつの判定に対して、使用回数の範囲内であれば判定を振り直す同一の特技は何回でも使用できますか? A:いいえ、できません。ひとつの判定に使用できる同名の特技は1回までとなります。それが別の名称を持つ特技であれば、さらに使用して振り直すことができます。 Q:飛行状態になる特技の効果によって得た飛行状態を解除した場合、その特技の効果時間内で、その者の任意で再び飛行状態になることはできますか? A:はい、できます。 Q:配役の喪失を回復する効果によって、消失を回復させることはできますか? A:いいえ、できません。 Q:《アヤカシの武具》や《生ける剣》など、他人に装備を使用させる効果で、特技装備を使用させることはできますか? A:はい、特別に使用できるものとなります。 Q:《アヤカシの武具》や《生ける剣》で選択した武器を何らかの理由で失った場合、特技の効果が解除された時に所持品に戻りますか? A:いいえ、戻りません。 Q:「ダメージを軽減できない」とある特技の効果を受けた攻撃に対して、「ダメージを0に変更する」とある特技や逸脱能力は有効ですか? A:「0にする」とある効果が特技の場合、無効になります。「0にする」とある効果が逸脱能力の場合、逸脱能力優先の法則により、有効となります。 Q:「持続中の不利な効果」とは具体的にどのような内容を指すのでしょうか? A:「達成値のマイナス」「移動の阻害」「特技やアイテムの使用の阻害」「ファンブル値の上昇」など、基本的に戦闘中に変動する数値や行動の可否に関する効果を指します。「配役の喪失・消失」「戦闘不能や死亡」「演目後に●●する」などといった効果はこれに含まれないものとし、詳細は状況に合わせてGMが判断するものとします。 >>Update Q:ダイスで効果を求めるものにしか効果がない特技は、後からダイスに関する効果が適用された特技にも適用されますか? 例えば《奇跡の涙》+《医術の心得》に《進化する人形》や、《神の唸り》+《聖遺物の担い手》に《揺るぎなき祈り》は適用されますか? A:はい、適用されます。これは、適用する対象がアイテムの場合も同様となります。 >> ●戦人 Q:《二刀流》の「攻撃力が[LV+1]以下の武器」における【攻撃力】は、武器の攻撃力を指すものですか? A:はい、そうです。たとえば、《二刀流》LV1なら、攻撃力が〈斬〉+1であるナイフは効果の対象となりますが、〈斬〉+3である長剣は指定できません。 Q:《二刀流》で参照する武器の攻撃力には、《天下の逸品》などで修正された後の数値を適用しますか? A:いいえ。特技などの修正を加える前の、武器本来の攻撃力のみを参照するものとします。たとえば、《二刀流》LV1を持つキャラクターが《天下の逸品》でナイフの攻撃力を〈斬〉+4としていても、本来の攻撃力である〈斬〉+1を参照し、彼はこのナイフで《二刀流》を行えます。 Q:《剣となり盾となろう》や《守護者の誇り》に《限界突破》を使用することにより、指定したパートナーが複数いる場合、そのパートナーの一部が喪失した際の処理と教えてください。 A:指定されているパートナーがひとりでも存在している(喪失していない)限り、特技の効果は継続します。ただし、パートナーに対し何らかの効果を与える内容に関しては、喪失したパートナーに対し効果を発揮することはできません。 ●賢者 Q:《合成実験》で同名のアイテムふたつを指定することはできますか? A:いいえ、できません。同名のアイテムの効果は重複しないものとなります。 Q:《孤愁の隠者》の効果で選択できるのは、キャラクターが取得している賢者の特技でしょうか。それとも、賢者のクラス特技すべての中から選択できるという意味でしょうか? A:前者となります。 Q:《孤愁の隠者》の効果で同一の特技を二回指定し、レベルを+2することはできますか? A:いいえ、できません。 ●術者 Q:《人形師の糸》は対象が行動済みでも使用できますか? A:はい、使用できます。また、対象が未行動の場合、《人形師の糸》によるメジャーアクションの後に行動済みになることはないものとします。 Q:《人形師の糸》などの効果によって特技を使用した場合、その特技の代償は通常通り支払う必要がありますか? A:はい、支払います。 ●僧侶 Q:《告発の御言葉》や《神命裁判》など対象にバッドステータスのみを与える術攻撃に対し、《聖光の印》のダメージ上昇効果は適用されますか? A:いいえ。ダメージの上昇効果は、ダメージが発生する効果を持つものにのみ適用されます。 ●日陰者 Q:《自慢の逸品》で《天下の逸品》を取得したキャラクターが、さらに《天下の逸品》を取得することは可能でしょうか? A:いいえ、できません。《自慢の逸品》で取得された特技は、その特技と完全に同等として扱われます。したがって、同名特技を複数取得できない制限に含まれます。 Q:《不可視の気配》は「この効果はメインプロセスの終了時まで持続する」とありますが、メジャーアクションを行っても隠密状態は解除されませんか? A:いいえ。隠密状態の解除の条件を満たした場合はその限りではありません。 Q:《禁制品の売人》の使用後に1D6して1が出た場合、そのアイテム本来の効果も失われますか? A:いいえ、失われません。失われるのは《禁制品の売人》によって得られる効果のみとなります。 ●旅人 Q:《旅人の勘》による、「対象に対して行なう判定の達成値に+2する」とは、誰が誰に対する判定のものでしょうか? A:《旅人の勘》使用者が、対象に対して行なう何らかの判定を指します。 ●裁縫師 Q:《編み直されし過去》の効果で、配役の喪失を回復する、あるいは配役を喪失させることはできますか? A:はい、可能です。ただし消失している配役は、消失を回復したり内容を変更することはできません。 Q:《魔女の使い魔》の効果中に戦闘を行なった場合の処理を教えてください。 A:戦闘にはあなたのデータが使用され、特技や逸脱能力を使用した場合はその代償をあなたが支払い、使用回数なども消費されます。使い魔が戦闘不能や死亡となった場合、あなたも戦闘不能や死亡となります。 ●からくり Q:《長き両腕》のような選択した特技の射程を伸ばす特技の効果で、《従者の使命》のような「カバーアップを行なう」効果の特技の射程を伸ばした場合、別エンゲージにいるキャラクターをカバーアップすることはできますか? A:はい、できます。 ●異形 Q:《仮面舞踏会》のように、能力基本値が上昇する特技を取得している状態で、該当する能力基本値を増加させる場合、経験点の計算は特技による修正を含めてから行いますか? A:いいえ、特技による修正を含めずに、能力基本値を伸ばす経験点を計算してください。 ●其達 Q:『IZ』P135の《歪み払い》の記述に、「1ラウンドに[LV−2]回まで使用できる」とありますが、この特技は3レベルになるまで1回も使用できないのでしょうか? A:同特技のエラッタ適用に伴い、上記の処理は削除されました。お手数ですがエラッタをご確認頂ければ幸いです。 ●不死者 Q:任意の配役を選んで喪失する効果や、兆候表で[現在の喪失]が出た際に、複数いるパートナーのうち《あなたを忘れない》の効果で喪失しないパートナーを選ぶことで喪失を防ぐことはできますか?  A:いいえ、できません。条件を満たす配役が複数ある場合、喪失が可能な配役が優先的に選ばれるものとします。 Q:《あなたを忘れない》などの効果で喪失しないパートナーを、《今この身を百億の針に》《もう戻れなくてもいい》などの効果で喪失する配役に指定することはできますか? A:いいえ、できません。 ●狩人 Q:《生涯の標的》で指定したパートナーが喪失した状態でその者が死亡した場合、剥離値の上昇は発生しますか? A:はい、発生します。 Q:《死神の照星》の効果によって《狙撃》をオートアクションで使用した場合、使用したキャラクターは行動済みになりますか? A:いいえ、なりません。 Q:《生涯の標的》の条件を満たすパートナーが複数いる場合、死亡や喪失のたびにペナルティが発生しますか? A:はい、発生します。これは、ひとりのパートナーが喪失から回復した後に再び喪失した場合も同様です。 Q:《獲物を選ばず》の効果を受けた「対象:範囲」の攻撃が、対象を変更する特技の効果を受けた場合、《獲物を選ばず》の「ダメージに+【知覚】する」の効果は適用されますか? A:《奇妙な友人》《乱舞する端末》などの「そのメインプロセスで行なわれる攻撃の対象を変更する」ような特技の効果を受けた場合、攻撃を宣言する時点で「対象:範囲」ではないため「ダメージに+【知覚】する」効果は適用されません。  《きらめきの壁》《狭めし選択》などの、攻撃の宣言後に「対象:範囲」の攻撃に対して使用するような特技の効果を受けた場合は、対象は変更された上で「ダメージに+【知覚】する」効果が適用されます。 ●職工 Q:《物品鑑定》の、「隠密状態のキャラクターをアクションの対象にできる」、というテキストは「隠密しているものの価値も見抜くことができる」という意味でしょうか? それとも、常時効果として、この特技の所有者のあらゆるアクションに適用されますか? A:前者です。隠された扉や美術品などの価値を見いだすことができる、という扱い方を想定しています。詳細な処理はGMが決定してください。 Q:《職人仕事》などで、効果の発揮条件としてアイテムを消費した場合、そのアイテム本来の効果は得られますか? A:いいえ、得られません。 ●海守り Q:《海の異貌》で武器をふたつ選択した場合、それぞれの効果は加算されますかか? A:はい、命中判定は+2となります。ただし、ひとつの武器を複数回選択することはできません。 ●屍人 Q:《おぞましき死班》で対象に実ダメージを与えた場合、バッドステータスそのものは適用されますか? A:はい、適用されます。「Aを与えた場合、Bの効果〜」という意味のテキストの場合、トリガーとなるAを適用した上で、Bを適用します。この場合、「放心や狼狽」がAにあたり、「即座に【HP】を1D6点失う」がBに相当します。 Q:《入り混じる意識》の効果で得る特性を、自分が所持しているクラスとは異なる出自表(其達、からくり、稀人)から選択することはできますか? A:はい、可能です。 ●渡り Q:《☆旧き我よさらば》を[戦闘不能]や[死亡]時に使用することはできますか? A:いいえ、できません。 ●エネミー特技 Q:《陰惨なる反撃》は攻撃として扱いますか? A:いいえ。《陰惨なる反撃》は、「攻撃を無効化し、攻撃者にあなたの攻撃が命中したものとして装備している武器でダメージを与える」特技です。すなわち、一般的な攻撃でいえば、命中判定の対決が終了したものとして、自動的にダメージロールが発生します。この時、ダメージロールの特技や効果のうちで、攻撃の種別を限定しないものであれば、適用することができます。 Q:《陰惨なる反撃》や《鏡返しの呪詛》などの、対決に勝利すると攻撃を無効化する効果のエネミー特技を範囲攻撃に対して使用した場合、特技の使用者に対する攻撃のみ無効化されるのでしょうか。それとも攻撃者の行なった範囲攻撃そのものが無効化されるのでしょうか? A:前者となります。対決に勝利した場合、特技の使用者がリアクションに成功したものとして扱います。 Q:《呪い:邪毒1》を持つエネミーが邪毒3レベルの《呪詛の一撃》を使用して攻撃した場合の処理を教えてください。 A:いずれか高い方の邪毒が適用されます。前述のケースの場合、《呪詛の一撃》の邪毒3レベルのみが適用されることとなります。 ■装備 Q:「種別:投擲」の武器は使用すると失われますか? A:「種別:投擲」の武器は、攻撃した場合、命中の正否に関わらず、そのシーン中は使用できません。シーン終了後にふたたび使用できるようになります。回収したのか、新しいものを補充したのかの演出は問いません。 Q:芸術家のクラスを持つキャラクターが、七色の絵筆を右手と左手にそれぞれ装備していた場合、命中値+1の効果は重複しますか? A:いいえ。同名装備の効果は重複しません。 Q:星粥の効果を適用した場合、【HP】と【MP】それぞれダイスを振りますか? A:いいえ。1度だけ1D6を振り、その出目を【HP】と【MP】それぞれに適用します。 Q:大商人の証と《あふれ出る商才》を同時に持っている時の購入判定の処理を教えてください A:《あふれ出る商才》の効果で3倍として扱われるのは財産点の効果、すなわち達成値への修正の部分のみであり、3倍の点数の財産点を使用した扱いにはならないとします。よって、両方の効果を得た状態でたとえば3点の財産点を購入判定に使用した場合、《あふれ出る商才》の効果で+9(+3×3)、大商人の証の効果で+30(+10×3)され、合計で達成値への修正は+39点となります。 Q:金色の聖衣の効果で、元々の特技レベルの上限を突破できますか? A:はい、できます。 Q:魔女の刻印の「ダメージロールに魔女の刻印の所持している数を加える」によって増えるのは、ダイスか固定値のどちらでしょうか? A:固定値を増やします。例えば魔女の刻印を3つ所持していた場合、ダメージは+3となります。 Q:「右手と左手に武器をふたつ装備した場合、戦闘値への修正は合計すること」とありますが、攻撃力の数値も合計されますか? A:いいえ、攻撃力の数値はそれぞれの武器ごとに算出されます。詳細は、キャラクターシートの戦闘値表・現在値(合計)を参照してください。 Q:「あなたが〜」とある常備化しているアイテムを他人に渡し、それを他人が使用した場合、その効果は誰が受けることになりますか? A:他人となります。「あなた」とは、そのアイテムを所持・使用している者を指し、誰が常備化しているかには影響されません。 Q:「装備から外すことができない」とある効果を受けたアイテムは、装備を外したり交換する効果の対象になりますか? A:いいえ、なりません。 Q:「装備から外すことができない」とある効果を受けたアイテムが、アイテムを失う効果の対象になった時の処理を教えてください。 A:失われます。 Q:同名の武器やアクセサリを複数装備した場合や、「タイミング:常時」で効果を発揮する同名の一般装備を複数所持した場合、その効果は重複しますか? A:いいえ、同名のアイテムの効果は重複しません。 Q:踊る剣などの「他の欄に装備する」とあるアイテムは、装備数上限に含まれますか? たとえば、両手持ちの武器を装備している場合、踊る剣をさらにアクセサリ欄に装備することはできますか? A:はい、できます。ただし、踊る剣以外に装備できるアクセサリはひとつまでとなります。本来の種別による装備欄以外に装備するアイテムは、その欄に付随する装備数制限が適用されます。 Q:《獣群の革》など、シーン終了時やラウンド終了時といったシーン内の状況が効果の発揮条件となっているアイテムの効果は、登場していないシーンでも適用されますか? A:いいえ、そうした効果が得られるのは、シーンに登場していることが前提となります。 Q:「肉体年齢が200歳以上」が効果の発揮条件であるアイテムは、外見が子供の場合は効果を発揮しないのでしょうか? A:いいえ、発揮します。この場合の肉体年齢とは、外見の年齢に関わらず、実際にその肉体を持って生きた年月のことを指します。 >>New Q:香り瓶のように「【HP】や【MP】の回復に加えて別の効果が付随するアイテム」も、《医術の心得》やお婆ちゃんの糠床などの「【HP】や【MP】を回復する効果に影響を及ぼす特技や装備」の効果を受けられますか? A:はい、受けられます。 >> ■戦闘 Q:エンゲージを離脱した後に、他のキャラクターとエンゲージすることはできますか? A:いいえ、できません。 Q:武器を使った攻撃は、物理攻撃として扱われますか? A:はい、そのとおりです。武器の種別が白兵、射撃のいずれであれ、その攻撃は特記がない限り物理攻撃として扱います。 Q:[対象:n体]の特技は、適切な射程内であれば別エンゲージに存在するキャラクターそれぞれを対象にすることができますか? A:はい、できます。たとえば、[対象:2体][射程:10m]である特技を、自分と同一のエンゲージにいるキャラクターA、10m離れたエンゲージにいるキャラクターBに対して適用することができます。 Q:「対象:範囲(選択)」の攻撃は、「対象:範囲」として、隠密状態のキャラクターを対象に含むことができますか? A:いいえ、できません。「対象:範囲」と「対象:範囲(選択)」は別種のものとして扱われます。 Q:邪毒などのレベルを持つバッドステータスを与える効果を、レベルを下げて適用することはできますか? A:いいえ、できません。 Q:ファンブル値が上昇する効果と、クリティカル値を低下させる効果が重複し、クリティカル値とファンブル値が等しく、またはファンブル値のほうが大きくなった場合の処理はどのようになりますか? A:ファンブル値が優先されます。たとえば、ファンブル値が8、クリティカル値が7のキャラクターが判定で7の目を出した場合、ファンブルとなります。ただし、いかなる効果をもってしても、ファンブル値の上限は11であるものとします。 Q:戦闘不能のキャラクターを、「対象:範囲」などの複数対象を持つ攻撃の対象に含めることで、死亡させることができますか? A:いいえ、できません。個別にメジャーアクションを消費し、“止めをさす”必要があります。 Q:イニシアチブプロセスにおいて、PCとNPCの行動値が等しい場合、PCがあえてNPCより後にメインプロセスを行なうことは可能ですか? A:いいえ、行なえません。 Q:隠密状態のキャラクターは、「対象:自身」である特技の対象となりますか? A:はい、「対象:自身」の特技の対象となるものとします。 Q:隠密状態のキャラクターが攻撃を行った場合、隠密状態が解除されるのはどのタイミングですか? A:隠密状態における「メジャーアクション」の範囲は、攻撃の場合「攻撃の終了(E)」(『MM』P166)までの一連の処理が終了したタイミング、とします。 Q:右手と左手に異なる片手武器をふたつ装備している状態で攻撃を行なった場合の処理を教えてください。 A:攻撃宣言の際にどちらの武器で攻撃を行なうか、ひとつを選択し命中判定を行ないます。ダメージ属性や攻撃力は選択した武器の現在値(合計)が適用されます。 Q:複数体を対象とした攻撃に対し、自身が先に防御判定で回避を試みていた場合、防御判定が失敗した味方に対してカバーアップは行なえますか? A:いいえ、行なえません。特記がない限り、カバーアップを行なうにはそのキャラクターが未行動であり、さらに防御判定を行なっていないことが必須条件となります。 Q:兆候表や特技の効果などによって戦闘不能になった場合、【HP】は0になりますか? A:はい、なります。 >>New Q:「命中:−1」の武器を使用して、特技などの効果で【命中値】以外の戦闘値を使用した命中判定を行なう場合、命中判定は−1になりますか? A:いいえ、なりません。「命中:」は【命中値】のみに対して適用されるものとなります。これは、「命中:」がプラスの値である場合も同様となります。 Q:「【HP】が0になる」という効果を受けた場合も戦闘不能になりますか? A:はい、なります。 Q:戦闘不能や死亡になった時、受けているバッドステータスは解除されますか? A:いいえ、解除されません。 Q:死亡したキャラクターがゲームから除外されるのはどのタイミングでしょうか? A:GM判断とし、基本的には「シーンの終了時」とすることを推奨します。タイミングは演目に合わせて自由に設定してかまいませんが、「シーンの終了時」よりも短くする場合はプリプレイでプレイヤーに告知することを強く推奨します。 Q:死亡してゲームから除外された場合、そのPCのプレイヤーは以降のセッションに参加できないということでしょうか? A:いいえ、違います。ゲームからの除外とは「そのキャラクターに死が訪れた上でデータ的にセッションに介入できなくなる」ことを指します。セッション中にPCがゲームから除外された場合、GMは過去の回想シーンを設けたり他のPCの夢にそのキャラクターを登場させるなどといった形で、そのPCのプレイヤーが演目に参加できるように計らうとよいでしょう。この時、ゲームから除外されたPCが行なえるのはロールプレイのみとなり、あらゆる判定やデータの使用を行なえないものとします。  またGMは、除外されたキャラクターのプレイヤーに新たなPCを作ってもらい、以降のセッションに参加させるとしてもかまいません。 >> ■歪み・ほつれ Q:剥離チェックでの追加ダイス振り足しを宣言するタイミングはいつですか? A:剥離チェックのダイスを振る直前です。ダイスを振った後に振り足すことはできません。 Q:兆候表の“存在消失”の一瞬、とはいつからいつまででしょうか? A:文字通り、ゲーム上の効果がないほどの一瞬です。一切のデータ的な修正は、GMが特に規定しない限り発生しません。 Q:兆候表で重複して同じものを喪失した時に、たとえばMPが1の時にMPを減少させることを選択し、MPが2点減少する結果となった場合は、何らかの不利な修正がありますか? A:いいえ、その場合MPが0になるだけで、それ以上の不利な修正はありません。 Q:『MM』P151の「この剥離値の上昇で世界歪曲表を振り直すことはできない」とはどのような意味でしょうか? A:世界歪曲表を振り直すための剥離値上昇に替わって、新たな世界歪曲表を振ることはできない、という意味です。世界歪曲表を振り直すための剥離値上昇は、戦闘中の剥離値上昇に含まれないものとします。 Q:歪み表を振るのは、歪んだ御標が生み出された時だけですか? A:いいえ。『MM』P150にあるとおり、GMが指定したタイミングならばいつでも歪み表を振ることができます。ほつれによる現実の崩壊、伽藍の策動によるわずかな予兆、悪しき異形が出現した時など、GMは異変のきざしとして歪み表を振らせてかまいません。わざわざ歪み表を振らせるためだけに御標を下す必要はありません。 Q:歪んだ御標が音読された場合、必ず歪み表を振りますか? A:いいえ。御標が生み出された時には歪み表を振らなければなりませんが、すでに生み出された御標を音読しただけで、歪み表を振ることはありません。つまり、ただ御標を聞いただけでは、歪んでいるかどうかはわからないのです。  もちろん、GMは恐るべき事件の予兆として、御標を聞いた時に歪み表を振る、としてもかまいません。ただ、毎回振る必要はないのです。 Q:『MM』P150の「歪みを引き受ける」には、「下された歪んだ御標を打ち消すことができる」とありますが、これは歪んだ御標そのものを完全に消滅させることができる、という意味でしょうか? A:いいえ、あくまでこれは、歪んだ御標によって生み出された歪み表の効果、あるいは歪み表の結果として下された歪んだ御標を指します。歪みを引き受けることで打ち消すことができる御標は、GMが特別に許可しない限り、歪み表によるものだけです。 Q:マスターシーンで発生した歪み表の歪みを即座に引き受けることができますか? A:できません。歪みを引き受けることができるのは、登場しているPCのみとします。 Q:歪み表で発生した歪みを引き受けることができるのは、いつまでですか? A:演目の終了時までであれば、いつでも引き受けることができます。前述の質問にあったようなマスターシーンの歪み表などは、以降のシーンで引き受ければよいでしょう。ただし、それをGMがシナリオの進行上望まない場合は、発生したシーン中でのみ打ち消せる、としてもかまいません。 Q:あらゆる伽藍のもたらす歪みの効果は、歪み表で表現しなければなりませんか? A:いいえ、そんなことはありません。GMは自由に彼らのもたらす御標による災いを演出できます。付属シナリオも参照してください。 Q:『MM』P230「●御標の量」にある回数だけ、必ずセッション中に歪み表を振らなければなりませんか? A:いいえ、その必要はありません。あなたの必要と思う回数だけ振らせればよいのです。ただし、歪み表にはこの事件に異形や伽藍が関与していることを示す、という重要な意味があります。少なくともオープニングフェイズには1回は振らせることを強く推奨します。 Q:兆候表2.0で逸脱の呪いを受けたとき、同名の逸脱能力を複数枚持っていた場合の処理はどのようになりますか? たとえば、《虚構現出》を3つ持っているキャラクターが逸脱の呪いを受けた場合、すべての《虚構現出》に効果が適用されますか? A:はい、同名の逸脱能力すべてに適用されます。 >>New Q:NPCは兆候表の処理を行なう必要がありますか? A:GM判断とします。基本的には、演目のギミックなどに利用しない限り処理を行なわないとすることを推奨します(公式の演目に掲載されているNPCは処理を行なわないものとして記載されています)。 Q:NPCが兆候表の処理を行なうものとしてセッションを行なう場合、配役の喪失にまつわる結果や“色彩の喪失”“存在の喪失”などが出た場合の処理を教えてください。 A:GM判断とします。配役を設定してPCと同じ処理を行なってもよいですし、「配役を●個喪失するとよすがを失ったヒロインは伽藍化する」などといった独自のギミックを設定してもかまいません。ただし、通常と異なる処理を行なう場合は、事前にプレイヤーへ告知を行なうことを強く推奨します。 Q:兆候表2.0“運命の恩寵”によって得られる逸脱能力の数に上限はありますか? A:紡ぎ手が取得できる逸脱能力の上限値は4とします。この効果によって5つめの逸脱能力を得た場合、取得している逸脱能力の中からひとつを選んで差し替えてください。 >> ■剥離チェック Q:エラッタで剥離チェックの振り足せるダイス数が「[8−(基本剥離値÷2)]個〜」となりましたが、÷2は端数切り捨てでよいのでしょうか? A:はい、『MM』P025の記述にしたがい、特記がない限り端数は切り捨てとします。 Q:喪失している配役がふたつ、特技の効果によって追加で得たパートナーがひとつある状態です。この場合の“配役の喪失と剥離チェック”(『AR』P221)を適用した際の処理を教えてください。 A:振り足せるダイスの減少は−2となります。新たに取得したパートナーの数に関わらず、喪失した配役の数が適用されます。 ■永劫消失 Q:キャラクターが伽藍になることを受け入れ、自発的に永劫消失表を振らない選択をすることは可能ですか? A:はい、可能です。永劫消失表を振る選択はプレイヤーに一任されます。あなたにはあなたの物語を自由に紡ぐ権利があります。 Q:永劫消失表の「魂の消失」で18点の【精神力】を失うという代償が提示されました。PCの【精神力】が18点ちょうどである場合、この代償を適用することは可能ですか? A:いいえ、できません。支払った後の数値が代償欄に記載されている「下限値」「上限値」内に収まらない場合、代償の支払いは行なえず、PCは後振りを行なえずに伽藍となります。 Q:永劫消失表の「命の消失」による死亡に対し、死亡を回復する特技や逸脱能力は使用できますか? A:いいえ、できません。いかなる特技や逸脱能力を用いても、演目の終了時に死亡が確定するものとします。 ■その他 Q:『MM』P152の財産ポイントの消去の項目に「セッション中に得た財産ポイントは、アフタープレイの終了と同時に失われる」とありますが、プリプレイに得た【社会】点の財産ポイントや、『IZ』P138の《蓄えし富》のような「この財産ポイントは使用しなかった場合、演目終了時に失われる」と記載されていないプリプレイ時に財産ポイントを得る特技の効果で得た財産ポイントは、アフタープレイ終了後も残り、次のセッションのプリプレイでは累積する形で財産ポイントが増えるのでしょうか? A:いいえ、特に記述がない限り、プリプレイ、およびメインプレイ中に得た財産ポイントは、すべてアフタープレイで失われます。 Q:『IZ』P221に複数個のアイテムの購入に関するルールがありますが、アイテムの購入判定について、「1シーンにひとり1回まで」などの回数制限はありますか? A:原則的にアイテムの購入判定については、1シーンにひとりにつき1回までとするのを推奨します。ただしGMが特に許可した場合はこの限りではありません。 Q:常備化ポイントを経験点に変換することはできますか? A:いいえ。キャラクター作成時に得られた常備化ポイントを含め、常備化ポイントを経験点に変換することはできません。 Q:付属シナリオのハンドアウトをコピーして参加者に配布することは可能ですか? A:はい、可能です。ハンドアウトは個人での使用に限り、レコードシートなどと同様に配布が可能であるものとします。 Q:裁縫師組合に所属しているキャラクターは、必ず裁縫師のクラスを取得する必要はありますか? A:所属組織にちなんだクラスを基本的に取得しているものと考えられますが、なんらかの事情によりそのクラスを取得しない可能性を否定するものではありません。ただし、GMがハンドアウトで指定しているなどのレギュレーションがある場合は、それに従うようにしてください。 Q:特技などを使用せず、自らの意思で配役を喪失することはできますか? A:いいえ、できません。 Q:プレイヤーとしてPCの伽藍化(ロスト)がしたいです。意図的にロストをする前提でセッションに参加することは可能ですか? A:意図的にロストを行ないたい場合、事前に必ずGMに相談してください。許可を得られなかった場合は、そういったモチベ―ションでの参加は避けましょう。GMがPCロスト前提の演目を行なう際に事前告知が必要であることと同じように、本来の運用に反する動機でのゲーム参加は事前の合意が必要である、と考えてください。 >>New Q:演目題材を利用して作成した演目をweb上で公開しても大丈夫でしょうか? また、その際に気をつける点はありますか? A:はい、大丈夫です。その際の基本的な決まり事は、TRPGライツ事務局の「TRPG二次創作活動ガイドライン」(http://www.arclight.co.jp/trpg-rights/)に準じます。  また、演目題材を公開する際は、冒頭に「この演目は『(掲載書籍名)』収録の演目題材『(演目題材名)』を元に作成しています」という一文の記載をお願いします。  これは出典元を明らかにすることで元となった物語の作成者へのリスペクトを行ない、同じ演目題材を使用した演目が複数存在したり参加者が元の演目題材を知っている場合などの多様な状況において、誤解やトラブル、ネタバレなどを未然に防ぎ楽しいセッションを行なえるようにするためのものとなります。 >>