■キャラクタークラス
 キャラクタークラスというのは、職業とかジョブなどと呼ばれるような、キャラクターの能力などをカテゴリーにしたデータのことです。
 『神曲奏界ポリフォニカRPG』のキャラクタークラスは、ポリフォニカ世界固有の“奏界クラス”と、キャラクターの物語的な立ち位置を表現する“スタイルクラス”の2種類から成り立っています。
 奏界クラスは“神曲楽士”と“精霊”の2種類。
 スタイルクラスは“イノセント”、“エルダー”、“グラップラー”、“ジーニアス”、“チェイサー”、“ノーブル”、の6種類です。

●奏界クラス
 奏界クラスが2種類というのは少ない、と感じた人がいるかもしれません。
 これには理由があります。
 ゲーム制作にあたり、様々な仕様を原作者の方々(シェアードワールドということもあり複数の原作者がいるのです)からいただきました。
 そのさい、「キャラクタークラスを分けることにによって、キャラクターにできることとできないことが起こらないようにして欲しい」という旨の要望をいただきました。
 ちょっと分かりにくいかもしれないので、解説をしましょう。
 例えば精霊がいくつかのクラスに分かれているとします。そして、あるクラスでは精霊の力で障壁を作り出し攻撃を防ぐデータがあるとします。また、他のクラスにはそういったデータがありません。そういう状況だとしたら、一体どうなるでしょう?
 その場合、防壁を展開できるクラスを取っていないキャラクターは、その防御手段が使えないことになるわけです。
 当たり前ですが、『神曲奏界ポリフォニカ』という原作は、TRPGのために作られたわけではありません。ですから、今後小説を執筆するさいに支障をきたさないようにしたいというのは至極当然の仕様です。
 そこで、『神曲奏界ポリフォニカRPG』では、クラスは精霊と神曲楽士の2つに絞った上で、その下にそれぞれ8種類の下位分類(アスペクト)を設定しました。
 近接戦闘が得意である、支援が得意であるなどといった個性は、そのアスペクトによって決まります。
 つまり、クラスは2種類でも、合計16種類のバリエーションがあるわけです。
 その上で、特技にアスペクトごとに差を付けることで、得手不得手はあるものの、レベルさえ高ければ何ができてもおかしくはない、という形で仕様を実現したわけです。

●スタイルクラス
 スタイルクラスはそれぞれ大まかに以下のようなイメージになります。

  ・イノセント:無垢である強さを持つクラスです。
  ・エルダー:長命だったり、高い地位にいるので老成している強さを表すクラスです。
  ・グラップラー:格闘能力を表すクラスです。
  ・ジーニアス:天才であることを表すクラスです。
  ・チェイサー:乗り物に乗り様々なことをするクラスです。
  ・ノーブル:社会的に地位が高かったりお金持ちであることを表すクラスです。

 このうち、イノセントとノーブルは、SRSの先行作品である『風の聖痕RPG』(発売元:富士見書房)と、データの共通性を持たせてあります。これは後述する絆効果と同様に、それぞれのゲームに互換性を持たせるための工夫です。

●命名表
 このゲームのキャラクターたちは、異世界の人物あるいは精霊です。そして原作を知っていれば、それらのキャラクターの名前には独特な法則性があるのがわかると思います。
 そこで、“命名表”という名前を決めるためのデータを用意しました。ダイスを振るだけで名前を決めることもできますし、その名前の大まかな意味が掲載されているので、tくりたいキャラクターのイメージに合わせて選択することもできます。
 また、あえてその表には載っていない単語を自分で創作し、その名前を使うことでキャラクターのユニーク性を出すこともできます。

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